00.
お名前とサイト名をどうぞ。また、よろしければなにか一言。
あるひ、です。「あるひの森の中」。拙いなりに、楽しく遊ぼうと思います。
01.
告白 【64文字】
始めましょう、偽りを。口にすれば全ては変わるの。
それを成す為に口に出したのだから。
ねぇ、これは本当の話。少なくとも私にとっては。
02.
嘘 【65文字】
何も見えない。だから何も知らないのだと言う。
目を瞑って、耳を塞げばいいじゃない。
丸い暗闇は柔らかく包み込んでくれるかもしれないよ。
03.
卒業 【62文字】
幼い君には至極お似合い。泣いたふりしてクスリと笑う。
舞い行くのは夢見し希望。舞い散るのは泡沫の記憶。
歌は変わらず届くだろう。
04.
旅 【65文字】
カタタンと音は鳴る。
ふわりと昇った綿の毛に
伸ばした指は触れやしない。
横を過ぎる景色は増す。
見える一つは周りを鮮やかにはしなかった。
05.
学ぶ 【64文字】
「こ、れは……」
開いた口は塞がらない。呆然が静かに落ちる夕暮れ。
とりあえず何が起こったのかを、彼はしばらく考えてみることとなった。
06.
電車 【64文字】
ゆらりゆらりと揺れ動くものを、眺めるのは嫌いではなかった。
騒音は雑音とは限らない。
噂話に耳を傾けて。
零れた欠伸は独りに誘い込む。
07.
ペット 【65文字】
ふわふわ陽だまりの匂いに顔を埋めてふふふと笑う。
「ねぇ、何してるの?」
「えー? 内緒」
だって、この心地好さを他人に教えるのは惜しい。
しばいぬわんころ、らぶ。
08.
癖 【65文字】
くうるりと手の上で舞わす。
「いや、それはないだろう!」
「どうして?」
「今、右で回って左に飛んだ! もうそれ隠し芸の域だろ!」
「へ?」
09.
おとな 【65文字】
女の子は言いました。ちょこんと子供は塀の上に座り。
隣にあるもの見えなくなある。
何があったか分からなくなある。
固い地面が踏みたいの。
10.
食事 【65文字】
「この梅小さいね。かわいい」
花弁同士が離れて縮んでいる。
ああ、と男は言った。
「足りてないんだ、栄養が」
だから近づいてはいけないよ。
ちっさくてかわいいって言ったら、祖母に「栄養が足りてないだけ」って言われて驚いた。あれはあれで愛らしいと思うけど。
11.
本 【64文字】
閉じ込められた物語が筋書き通りに進んでいるかは誰も知らない。
間違った世界が広がっているかも。
たとえ開かれた瞬間に消える世界でも。
12.
夢 【65文字】
夢を食べて僕は育った。
だけれど、この夢だけは食べられない。
困ったなぁと首を傾げて眺めてみる。
すると目があったから、驚いてしまった。
13.
女と女 【65文字】
指を一本一本重ねて掌を合わせゆく。
目が合えば口を綻ばせ、口を噤めば目を逸らす者達。
「一つだけでも言えることが」
「あった筈なのにね」
14.
手紙 【65文字】
机には封筒にさえ包まれていない剥き出しの紙きれがあった。
欲しかったのはこんな優しさじゃなかったのだと、泣き叫べば君に届くだろうか。
届かないと知っているから涙は落とせない。
15.
信仰 【65文字】
滑らかな白亜の像。
伸ばされた手が対へと向けられているのを彼らは知らない。
相争う相手を求めているのだ。片割れは近くにいるはずだった。
元は同じ宗教。けれど主神の違い故に古より争っている二地域の話。日神と月神の神話の真実を巡る物語。
16.
遊び 【○○文字】
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17.
初体験 【○○文字】
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18.
仕事 【○○文字】
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19.
化粧 【65文字】
はたはたと雪のような粉が彼女を覆いゆく。
透き通る白さが一層涙を誘った。
これから沈みゆく人には意味もないのに。
無垢な故に残酷だった。
生贄にされる娘のこと
20.
怒り 【○○文字】
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21.
神秘 【63文字】
三つの白い月が踊る。
つかず離れず、重なっては揺れながら。
ぼわりぼわりと広がって、今日も夜に眩しい光を放つ。
眼鏡越しでない世界。
乱視
22.
噂 【65文字】
タンポポは唄う。
「あのね」
「あのね」
「届けて」
「あの人に」
聴こえるように。
ふわふわと体を揺すってタンポポは唄う。
青中を舞いながら。
23.
彼と彼女 【○○文字】
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24.
悲しみ 【○○文字】
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25.
生 【○○文字】
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26.
死 【65文字】
ねぇ、泣かなくてもいいのに。
名前を呼んで。それだけでいいから。
これは絶望の始まりなんかじゃないよ。
優しい道行。ほら、光は満ちてる。
27.
芝居 【65文字】
鬱陶しいほどに柔らかな風から顔を背けたくて冷蔵庫を開いた。
夏は嫌い。
人工の冷気は容赦なく思考を遮断して、私に頭の痛みだけを残した。
28.
体 【○○文字】
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29.
感謝 【○○文字】
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30.
イベント 【○○文字】
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31.
やわらかさ 【64文字】
彼は寝ている彼女の掌をさすった。
剣ばかりを手にしてきたと言う彼女の手は堅い。
それでも優しいのだ。いつも自分に伸ばされるこの手は。
32.
痛み 【○○文字】
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33.
好き 【65文字】
そう言ったら何度も並んだ赤いスイカ。
もうお腹はいっぱいなのに。
最期のスイカをこっそりと写真の中に収める。
無駄だった願いの代わりに。
小学生の頃から作られていた祖父のスイカ。手作りしてくれてありがとう。でも、朝昼晩スイカはちょっと苦しかったんだ。
願うだけじゃ病気は治らないね。痛みから解放されていたのを見て悲しかったけど、ほっともしたんだよ。
34.
今昔(いまむかし)
【65文字】
「今は昔、竹取の翁といふ者ありけり」
真冬だというのにガラリと隣家の窓が開いて。
曇り硝子越しに見えた幼馴染みが「うるさい」と叫んだ。
かなりの大声で朗読していたらしい……
35.
渇き 【65文字】
午後の光は綺麗だけど中身がない。
千早はこつりと、頭を窓にもたせかけた。
景色は一足飛びに流れ行く。
己が名と同じ駅に着くまであと少し。
近くに千早駅っていう綺麗な駅があるんです
36.
浪漫 【○○文字】
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37.
季節 【○○文字】
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38.
別れ 【○○文字】
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39.
欲 【○○文字】
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40.
贈り物 【○○文字】
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