看病バトン
【シェラート】が風邪を引いちゃったよ。
なんかもうインフル並につらそうなんで看病してやってください。お願いします。
風邪引きさん→シェラート
看病する人→フィシュア

・風邪引き【シェラート】が目の前に。
フ「ジン(魔人)って風邪ひくんだ」
シ「……いや、引かないはずなんだけどな。(自然物に近い存在だから)」
フ「まぁ、せっかくだから私が看病してあげるわよ。
  カルレシアの毒にやられた時も、テトの村で病に罹っちゃった時も迷惑かけちゃったからね」
シ(そのせいか!)

ええ、そのせいです。どんまい!

・【シェラート】の額がうっすら汗ばんでいます。
フ「うわ、本当に風邪みたいね。一応、水とかもらってこようか?」
シ「……ん、いや、いい」

水等、転移を試みる→失敗→なぜか出たみどりいろに光る魚一匹

フ「……なんだか、本格的ね……」

フィシュア魚をつつく。

シ「……」

・あなたの前で【シェラート】がよろけてしまいました。
フィシュア→よける 
シェラート→なんとか自分で踏みとどまる。

フ「えっと、いつもの癖でつい反射的に。ごめん……大丈夫?」
シ「大丈夫だから、フィシュアは、もう離れとけ」
フ「何でよ!?」
シ「いや、近くにいたら(ぶつかって危ないし、怪我でもしたら)、後々面倒だから」(←保護者)
フ「失礼な!」

・どこで介抱しよう?
フ「とりあえず、寝てたら?」
シ「そうだな」

テト・シェラート部屋に向かいます。

・【シェラート】に病人食作ってあげて。
フ「何か食べれる? ライーのおかゆでも作ろうか?」
シ「……つくれるのか?」
フ「いや、私は作れないけど。テトなら作れるかも。とろとろしてて、すごく美味しかったわよ」
シ「危なくないか?」(←↓テトに関しては通じ合う二人)
フ「火は私がちゃんと見とくから、大丈夫よ。じゃあ、テトに頼んでくるね。ついでに薬ももらってくるから」

・苦い飲み薬を【シェラート】嫌がっています。
テ「シェラート、ちゃんと飲まなきゃだめだよ!」

テトに逆らえず、シェラート、薬を飲む。

フ「というか、ジン(魔人)に人間の薬って効くのかしら?」
シ「自分で持ってきといて、今更なこと言うなよ(疲れ)」

・看病していると、トラブルメーカーの第三者が現れました。
フ「空気の入れ替えもしといたほうがいいわよね」

窓を開ける。
もちろん飛び込んでくるのは、一羽の茶の鳥である。

フ「ホーク、やめろ! シェラートもあの状態でホークに魔法を使おうとするのはやめて!」

とりあえず、テトとフィシュアにあえて満足したらしいホークはしばらくして帰って行きました。

・【シェラート】が退屈そうにしてます。
フ「暇なの?」
シ「まぁ、じっとしとくのも飽きた」
フ「そうねー、じゃあ、話でもしましょうか。はいどうぞ、シェラート」
シ「俺が話すのかよ……」
フ「テトも聞きたいわよね?」
テ「うん! 聞きたい!」

シェラート、テトには逆らえず(再び)

フ「テトとシェラートがあったのって、テトのおばさんが住んでるところよね? それって、どこなの?」
テ「リムーバだよ。ね、シェラート」
シ「ああ」
フ「じゃあ、テトと会う前は何してたの?」
シ「店で働いてた(街で暮らすには生活費が必要だから)」
テ「へー何の店なの?」
シ「薬屋だな」
テ「そうなんだ。シェラートは薬作るの上手いもんね」
フ「そうだ! シェラートってカーマイル王国にもいたのよね? その時は?」
シ「卸商人だな」
フ「何か、ジン(魔人)の割には、ふっつうなのね」
シ「悪かったな、普通で」

・お風呂はどうしましょうか。
フ「お風呂どうする?」
シ「いい、きつい」
フ「まあ、きついなら入らない方が妥当でしょうね。
  じゃあ、あとで水とか盥とか布とか宿の人に頼んどく。汗かいたままだと気持ち悪いでしょう?」
シ「ああ、うん、ありがとう」

・「早く治るおまじないをして」と【シェラート】が言いました。
シ(いや、言わないだろ)

言いました!(強制)

フ「早く良くなるといいわね」

頭、撫で撫で。

フ「どうせだから、キスも付けときましょうか?」
シ「いらない!(疲れ)」

・【シェラート】がうとうとし始めました。
テ「シェラート、大丈夫かな?」
フ「薬も飲んだし、寝たらきっと良くなるわよ」

撫で撫で。

テ「そうだ、フィシュアって料理できないんだね。さっきのはちょっと酷かったよ?」
フ「うーん、する機会なんて今まで一度もなかったからね。
  本当は、もうちょっとは手助けできるかと思ったんだけどね。結局邪魔しちゃってごめんね、テト」
テ「うん。鍋の蓋が飛んで行ったときは本当にどうしようかと思ったよ」
フ「うっ、……うう、すみません」

シ(……うるさくて寝れない……)

・【シェラート】が手を繋いで欲しいと言いだしました。
テ「寝言?」
フ「じゃなかったら、本格的に危ない状態かもしれないわね……絶対に言わなそうだもの」
テ「だよね」

テト、フィシュア顔を見合わせ。
とりあえず二人できゅっとシェラートの手を握っておく。

・【シェラート】は眠ったようです。
フ「せめて熱が下がったら少しは楽になるんだろうけど……」
テ「……うん」

二人揃って、シェラートのほっぺたをぺたぺた。
シェラート、ちょっと寝心地悪そうです。

フ「あー! シェラートはまた眉間に皺寄せて! 皺になるわよって言ったのに」

ぐりぐりぐりぐりぐり

テ「フィシュア、フィシュア……シェラート、痛そう」
フ「ああ、そうよね、つい」

・完治した【シェラート】に一言。
フ「良かったわね、治って」
シ「ああ。もう何かああいうのが久しぶり過ぎて疲れた」
フ「私は、緑の魚がびっくりしたわよ」
シ「言うな」
テ「おいしかったけどねー、フィシュア」
シ「食べたのか、あれ」
フ「ええ。調理場の人に持ってったら、すごく喜ばれたわ。
  滅多にお目にかかれない幻の魚なんですって。
  すごく美味しかったわよ。間違って出してくれて、ありがとうね」
シ「……」(なんかいろいろ複雑)

Musical BOX