◆◇◆ラピスラズリのかけら (注:六章前半あたりの話です。つまり未来。ほぼ未来要素はありませんが、大丈夫な方のみif感覚でどうぞ) 「……そういえば、フィシュア様のとこのシェラート殿のことなんだけど」 「あれ? サーシャ様って、シェラートのこと“殿”とかつけて呼んでましたっけ?」 昔から親交のある東の魔女の邸宅からの帰り際、当の魔女から呼びとめられたフィシュアは、ふと覚えた違和感に首を傾げた。 「あー……何て呼んでたかしら? テトくんはテトくん何だけど。シェラート殿は、シェラートだったけ、シェラートくんだったっけ」 「シェラート“くん”でしたよ、サーシャ殿」 すかさず答えを明かしたロシュに、サーシャは「今にして思えば、あのシェラート殿に“くん”なんて、とてつもない違和感ね」と変な顔をする。 「たぶんシュザネ様の呼び方が移ったんでしょうけど、まぁ、とにかく、そうじゃなくって、……シェラート殿って今月誕生日でしょう?」 サーシャに問われ、フィシュアはきょとりと目を瞬かせた。 視線を隣に動かせば、「知りませんよ」とロシュにあっさりと首を振られる。 「あら? 聞いてないの? シェラートって誕生日の守護精霊から取った名前だと思うのよね。そう珍しい派生名でもないし」 「あ、それは、言ってました。そうだって、聞いてます」 「やっぱり?」 シェラートと同じカーマイル王国出身の魔女は、「まぁ、秘密にするようなことでもないものね」といたずらめかして口の端をあげた。 「私のサーシャは、サーシェイナから来ているんだけどね。シェラート殿は、ほぼ間違いなくメヒジェラード。氷の精霊。守護日は第一の月二十三日。こちらでいう――」 * 「――海鳴りの月の二十三日だって、テト知ってた?」 シェラートがまだシュザネの塔から戻って来てない時間帯を見計らって二人の部屋を訪ねたフィシュアは、テトにこっそりと報告した。 神妙な顔をして告げてきたフィシュアに、テトは「え」と目を瞠る。 「“知ってた?”って、もしかして知らなかったの、フィシュア」 「ということは、テトはもしかしなくても知ってたのね」 うぐぐ、と変な声を出して眉根を寄せたフィシュアを前にして、テトは「前に教えてもらったからなぁ」とその時のことを述懐しはじめる。 「ちょうど僕の誕生日をお祝いしてもらった時にね、シェラートのはいつなのって、聞いてたんだ」 「えっ! ちょっと待って。お祝いしてもらったって、テトの誕生日っていつだったの?」 「 「過ぎてるじゃない! どうして教えてくれなかったのよ」 「だって、フィシュアは仕事で、皇都にいなかったでしょう? シェラートには、“何か欲しいものがあるか?”って聞かれたから、エルーカ村に連れて行ってもらったんだ。それで、エリアールおばあちゃんのケーキを食べたの」 「一緒にお祝いしたかったわ! プレゼントだって渡したかったのに」 フィシュアは、がっくりと項垂れた。近頃テトが随分としっかりしてきたはずである。 出会ってからまだ一年経っていないとは言え、目の前にいる少年はいつの間にか一つ歳を重ねていたのだ。 できたら、その瞬間に立ち会って、祝いの言葉をかけてあげたかったのにと、前もって聞いていなかった自分を恨めしく思う。 「フィシュアのは?」 テトは明るい調子で尋ねてくる。フィシュアは、慰められているような気がして、小さく笑った。 「 「……フィシュアだって、過ぎてるじゃないか」 「や。でもまだ、その頃出会ってすらいなかったでしょう?」 「それはそうなんだけど」 なんだかお祝いできてないってわかっちゃうと悔しいね、と呟くテトに、フィシュアは同意する。 「じゃあ、フィシュアは今度だね。今年は、絶対お祝いするから」 はりきって宣言するテトの手を取って、フィシュアは「ありがとう」とささやいた。 「ね、テト。ちなみに、テトは誕生日プレゼントに何か欲しいものはある? もう随分と過ぎちゃったけど、テトの誕生日は次を待つには少し長いもの。できたら、今年の分もお祝いしたいの」 「え、そんな急に言われてもわからないよ」 本当に何も思いつくものがないのか、テトは困った顔をして首を横に振る。 「僕の分はいいから、今回はシェラートの分を考えてあげて。あ、でも僕は僕で考えていることがあるから、……えーっとフィシュアにも教えられないんだけど」 準備してるってことも内緒だよ、とテトは念を押してくる。そう言われてしまってはフィシュアは頷くことしかできなかった。 よかった、と安心したように笑うテトと互いにたわいない話をしながら、フィシュアは頭の隅で必死に考える。 テトには断られてしまったけれど、テトにもやっぱりなにかプレゼントはしたいと決める。 けれど、そもそも他人に誕生日プレゼントを贈った経験がそうないのも問題なのか。 考えても、考えても、フィシュアにはテトとシェラートは何が欲しいのか、さっぱり思い浮かばなかった。 * 「――と、いうわけなんだけど。ホーリラには、ほら、ロシュとルイチェがいるでしょう? ホーリラは二人に何をプレゼントしてるの?」 名指しで主に呼ばれ、うきうきとフィシュアの相談事を聞いていた彼女の侍女は、愛すべき主にそう問われた瞬間「はぁ」と気の抜けた返事をした。 「誕生日プレゼントですか……」 「ええ、そう。男の子と男の人って普通、何が欲しいと思う?」 「うーん、そうですねぇ……ルイチェにはこの前の誕生日に木製の馬の玩具を買い与えましたけども、三歳児ですし、テト様の誕生日プレゼントの参考にはならないかと。ロシュに至ってはあげたことがないので知りません」 「ない!? 一度も!?」 「はい。そもそも当日に家にいたことがありませんし」 きっぱりと言い切ったホーリラの言葉に、フィシュアは顔をひきつらせた。 彼女の夫であるロシュが家にいないということは、つまりフィシュアがロシュを連れまわしているということだ。年中、国内外を旅している揚句、皇都に帰ってきている時ですら、フィシュアは酒場を渡り歩いていることが多い。 必然、護衛官であるロシュは、フィシュアに付き添わねばならず、つまり家にいないのはフィシュアのせいとも言えた。 耳に痛い話である。ホーリラどころか、ロシュにもルイチェにも申し訳ない。 「ごごごごごめん、本当にごめん、ホーリラ」 「いえ、ロシュの誕生日なんかどうでもいいんです。むしろ、フィシュア様とご一緒しているなんて、うらやましい。というか、憎い!」 私も誕生日にはぜひフィシュア様にお仕えして過ごしたいです、とさめざめと訴えはじめたホーリラに、フィシュアは頭が痛くなった。謝って損をした気分である。 「どうしてあなたたちはそうなのよ!」 「今も昔も、いつだってフィシュア様、第一ですから!」 ホーリラは高らかに宣言した。いきいきとした表情で言い切られても、溜息しか出てこない。 「ああ、もう、わかったから」と、付き人の中で最も付き合いの長い侍女を宥めたフィシュアは、ロシュ一家の中で一番日にちが近い次の彼女の誕生日にはできるだけ、皇都に戻っておこうと密かに決心した。 * フィシュアの問いに、ウィルナは「えええ?」とのんびりと笑った。 「何って。何をあげてもジブタは喜ぶけど?」 ウィルナが首を傾げると、癖のある髪がふわふわと肩先で揺れる。同じ癖っ毛なのにどうしてこうも違うのか。 髪と同様に柔らかく愛らしい雰囲気を持つ次姉を、フィシュアはたまに心底羨ましく思う。 長姉のトゥイリカは、難しい顔をしているフィシュアの頭を引き寄せながら、あははと可笑しそうに笑った。 「それよりもウィルナが歌わない方がよっぽど喜ぶだろう。ウィルナの歌は鼻歌ですら破滅的だから」 「ひどーい!」 「だめだよ、フィシュア。男には与えるのではなくて、貢がせるくらいでないと」 隣に座すトゥイリカは、蠱惑的な笑みを刷いて教え諭すようにフィシュアに言った。 「そんなんだからトゥイリカちゃんのところは夫婦仲が冷めきってるのよ」 「ウィルナのとこは、ほとんど脅して手に入れたようなもんだろ」 「なんですって! そんなことないもん!」 今にも頬を膨らまさんばかりのウィルナの真向かいで、トゥイリカは冷え切った視線を送る。 二人の間に立たされ、あまりにもいたたまれない気持ちになったフィシュアは慌てて、話題を変えることになった。 * 「疲れた……」 フィシュアは、ぐったりと外廊の欄干に凭れかかった。額がごんと欄干の石材を打ったが、痛みよりも疲労感の方が強すぎる。 誕生日プレゼントの参考にと、聞けば聞くほど、ますますわからなくなってゆくばかりだった。 と言うよりも、まともな情報を与えてくれる人が近くにいないというあまり嬉しくない事実が判明してしまった。 ちなみに長兄のところにも回ってみたが、義姉であるイオルの前で「粘着質でない妻」と返され、フィシュアにはもう反応のしようもなかった。 「おや、フィシュア。そんなところでどうしたのですか?」 穏やかに声をかけられたもののフィシュアは頭をあげる気力がわかず、欄干につっぷしたまま、こてりと顔だけをそちらに向けた。 「なーにしてんだ、お前」 頬を潰して振り向いたフィシュアの顔がおもしろかったらしい。快活に笑い飛ばしながら、大股で近寄って来たドヨムはばしばしとフィシュアの背を叩いてきた。 やめなさい、とフィシュアにはじめに声をかけた次兄のヒビカが、ドヨムを諌める。続いて姿を現した弟のルディが「どうしたの?」と苦笑しながら、フィシュアに問うた。 フィシュアが、三人に訳を話すと、ドヨムは「はああああ!?」とおおげさに目を剥く。 「そんなのあのちびっ子には菓子でも渡しておけばいいだろ。 「……今、シェラートにそんなことしたらしゃれにならない」 「なんだお前、振られたのか!」 「うっさい!」 フィシュアはドヨムの腹を蹴って、そっぽを向く。無駄に腹筋があるだけに全く堪えた様子のないドヨムに嘆息しながら、ヒビカは「そもそもそういうのは基本的にネタですよ」と淡々と指摘した。 「誕生日プレゼントかぁ」と、ルディは律儀に考えを巡らせる。 「ルディは何か欲しいものある?」 小さな期待を込めて、フィシュアはこの中では一番まともな印象のある弟に聞いた。 「うーん、今は、新しい長剣が欲しいけど。こないだ、一本駄目にしちゃったんだよね」 「却下!」 「え! なんで!?」 なんでも何もない、と半眼しながら、フィシュアは一応ドヨムにも目を向ける。 なんだ、くれるのか、と軽口を叩きながら、「新しいダンベル」と即答したドヨムに、フィシュアは聞いたことを後悔した。 「ヒビカ兄様は?」 「私ですか? 私は、エレイーケがくださるものなら何でも」 ちなみに去年はエレイーケが庭で育てた花を戴きました、とヒビカは素面で恥ずかしげもなく語る。 「なんかウィルナちゃんと似たようなこと言ってる」 「のろけだのろけ」 「仲いいからねぇ、ヒビカ兄さんのとこは」 口々にぼやきはじめた弟妹を前にして、ヒビカは真意の読みとれない穏やかな笑みをつくる。 「そういうフィシュアは何が欲しいんですか?」 問われ、フィシュアは口をつぐむ。 三人の視線が集まる中、逃れられられないことを知ったフィシュアは呻きながら、ぼやいた。 「腕が細……いや、なんでもない。なんでもないの!」 「まだそんなこと言ってるのか、お前は」 「黙れ筋肉ばか!」 呆れた目を向けてくるドヨムに、フィシュアは叫んだ。 「だめだ、もう全然わからない」 フィシュアは、項垂れ、再び欄干につっぷす。 それを見て、ひとしきり笑い転げたドヨムは、「まあ、元気出せ」とフィシュアを欄干から引き離して抱き上げた。 冷たい上空の風が吹く。 唐突に変わった目線からは、開けた中庭が広く見渡せた気がした。 見下ろせば、ルディとヒビカが苦笑している。 「テトランに聞いたのなら、今度はシェラートにも尋ねてみたらよいのではないですか?」 少なくともテトランの好みそうなものは把握しているでしょうし、というヒビカの助言に、フィシュアは頷く。 「そうね。そうか、そうしてみる」 ありがとうヒビカ兄様、とフィシュアはようやく決まった次の手に礼を言った。 安心したフィシュアに「それにしても」とドヨムは抱えあげている妹を見上げ、剣呑な顔をする。 「フィシュア、もともとそうない胸がますます削られてないか?」 兄を睥睨したフィシュアは、ごん、という鈍い音と共にドヨムから離れた。 見事みぞおちに入った膝蹴りにさすがに蹲るドヨムに背を向け、フィシュアは残るヒビカとルディに礼を言い、北東の賢者の塔を目指す。 城の外廊の片隅で、ヒビカとルディは、蹲るドヨムに憐れみの視線を向けた。 「ばかだねぇ、ドヨム」 「本当に……心配なら心配だって素直に言えばいいのに」 そんなことだから何も伝わらないんですよ、というヒビカの苦言を聞き流して、欄干に背を持たせかけたドヨムは笑いながら空を仰いだ。 * 「ああ、テトは図鑑だろ」 あまりにもあっさりと出された結論に、フィシュアは呆気にとられて、シェラートを見返した。 「え、そうなの?」 「シュザネの民俗学の図鑑をよく抱え込んで見ているからな」 「へぇ。でも、ここのその図鑑って、確かいくらか情報が古いでしょう?」 フィシュアも五年ほど前にその図鑑をここで見ていて、新しい方を参考にしたほうがいい、とシュザネ自身にすすめられたくらいなのだ。 それよりも年が経っているのだから、情報はさらに更新されているだろう。 「ああ。シュザネもそう言ってたんだけど、テトの学校にある分は、これの半分も情報がのってないらしくってな」 「まぁ、そうなるわよね。この手のものは、あって大学かしら。図書館も今のところ一般人は持ち出しできないものね」 「テトが図鑑を欲しがっていることは知ってたんだが、その時は手元に金がなくて買えなかった」 「聞いたわ、エルーカ村に行ったんでしょう? 私は、そう簡単に連れて行ってあげられないもの。嬉しかったでしょうね」 「だと、いいな」と、シェラートは肩をすくめる。 「そうか、なるほど。確かに図鑑なら用意できるわね」 頷き、フィシュアは一つ決まったプレゼントに笑みを漏らした。 高価なものにはなるが、テトなら大事に使ってくれるだろう。それなら、充分に誕生日プレゼントにする価値がある。 「それで、シェラートは?」 「それなんだよな。特に何が欲しいかと聞かれたら、何も思い浮かばないんだが、強いて言うなら掃除をする人手が欲しい」 「掃除?」 意外な答えにフィシュアが首を傾げれば、シェラートは疲れた顔をした。 「久しぶりにこっちに顔を出したら、ひどいことになってた」 言われて、改めて賢者の部屋内に目を向け、フィシュアは「ああ」と納得する。 シェラートが入るごとに片付けをしている印象のある賢者の部屋は、ちっとも片付いた様子もなく、むしろ彼が部屋を開けていた間に散らかり具合が増していた。 積み上がった書籍類はいつものことだが、今日は雪崩くずれた書類と、何に使うのか知れぬ道具類が散乱している。 唯一フィシュアたちがいる場所だけが、綺麗に整頓され、何とか足の踏み場がつくられていた。 部屋の主である賢者は、朝から帰る気配がない。恐らく、昨夜から飲みつぶれて、夕になってまた新たに開かれた飲み会に参加しているのだろう、とシェラートは言った。 「ああー……、何人か人を送ってあげたいのは、やまやまなんだけど、シュザネ様のって貴重なものが多すぎるし、判断がつかないから、余計手間が増えるだけだと思うのよね」 「やっぱり、まあ、……そうなるよな」 シェラート自身も明らかにゴミと判断できるもの以外は捨てるに捨てられず、結果、わからないものは避けて纏めるにとどまるため、一向に作業が進まないのだ。 シェラートは、諦めの溜息をつく。 それで? と彼はフィシュアに聞いた。 「フィシュアの誕生日は?」 「私? むしろ私の誕生日だったら、シェラートが好きそうなもの、そっくりそのまま横流しできたんだけどね。なんかみんなやたらと高級な薬やら滋養によいものばっかり贈って来るから」 「なんでまたそんな変なものばっかり届くんだ?」 「えーっと……仮病の賜物……?」 ははは、とフィシュアが乾いた笑いを漏らすと、シェラートは訝しげな顔をする。 けれども、聞くだけ無駄だと悟ったらしく、シェラートは自らその話題を続けようとはしなかった。 「よーし! じゃあ、私は街に降りるついでに図鑑を買いに行こうかな」 「お前、ここを手伝う気はないのか」 「ない! ちょっとこの量は、さすがに手伝う気になれない。終わる気がしないもの」 まぁシュザネ様を見つけ次第、帰るように言っておくから、とフィシュアは、シェラートにおざなりの言葉を投げかける。 「伝えたとしてシュザネが帰ってくる気は全くしないけどな」 溜息をつくシェラートに、「本当に苦労性よね」と万感の思いを込めてフィシュアが呟けば、「お前が言うな」と睨まれる。 聞かなかったふりをしているフィシュアを、シェラートは塔の下まで転移させ、彼は読み慣れない文字の書かれた本を新たに手に取った。 よし、と地面に降り立ったフィシュアは、しっかりとした足取りで歩き出す。 買いに行くのは、民俗学の図鑑と――掃除道具の詰め合わせだ。 来たる日の二人の反応を楽しみに、フィシュアは上機嫌で街に繰り出した。 * 「ああ、フィシュアの誕生日?」 皇宮内の食堂で夕食を食べながら、テトは向かいに座るシェラートに言った。 「フィシュアは芽吹きの月の二十日だよ」 もしかしてフィシュアが聞きにきたの、と笑うテトに、シェラートは「ああ」と頷き返す。 「なんだかフィシュア、すっごく悩んでたけど」 「ああ……」 テトの分も、と言いそうになって、シェラートは口をつぐんだ。 ばらしてしまったら、せっかくのテトの楽しみが半減するどころか、フィシュアに怒り倒されるのが目に見えている。 「けど、 「ねぇ。お父さんとお母さんがフィシュアってつけたくなっちゃったのも、わかる気がするよね」 スープを匙ですくいながら、テトはおかしそうに笑う。 なるほどなぁ、とシェラートはひとりごちて、向かいのテトに頷き返した。 home / novels / blog / webclap 【Res】 Copyright (C) 2013-14 あるひの森の中 All Rights Reserved. |