気配の消えた部屋。
「ああああああ。やってしまった」
 呻いたフィシュアは、掛け布に突っ伏す。
 温もりなんて残らない。
 終わらせることしかできないのは、誰よりも自分の責だと知っていた。
 目に染み入る朝日に、フィシュアはほろ苦く自嘲する。
 目を瞑る。きつく両腕を抱え込んだ。
 
祈るばかり、ばかりの 047
2012.02.01.
5章の終りが遠すぎる。そしてエロはない。誰も期待してないと思うけども。